iPhoneをSIMロック解除して格安SIMを使う方法【iPhone7 / 7 Plus 6S/ 6S Plus/6/6 plus対応版】
このところ格安SIMを提供するMVNOが続々と登場しており、携帯電話の月額費用を抑える事ができるようになってきました。
auやソフトバンクで購入したiPhoneには多くの場合、「SIMロック」がかけられており、解除しなければドコモなどの回線で使うことが出来ません。
最近のLINEモバイルをはじめ、格安SIMはほとんどの場合ドコモ回線を使っているので、格安SIMに乗り換える場合にはSIMロックの解除が必要になります。
このエントリーでは、
そもそもSIMロックとは?
iPhoneのSIMロックを解除するメリット
という話からはじまり、
iPhoneのSIMロックを解除する方法
を順に説明していきます。
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目次
そもそもSIMロックとは?
日本にはソフトバンクやau、ドコモといった携帯回線を提供する大手企業が3つ存在しています。
基本的には「回線のみ」を提供する会社なのですが、多くの場合iPhoneなどの端末の販売も一緒に行っています。携帯電話の端末は安く売って、回線の使用料から儲けを出そうという仕組みなわけです。
端末は安く売っているわけですから、端末だけを持って他社の回線を契約されるとソフトバンク、au、ドコモの3社は困ります。
そこで、「SIMロック」という仕組みが登場したのです。
「SIMロック」のかけられたiPhoneは端末を購入したキャリアにしか接続できません。すなわち、ドコモで購入したiPhoneであれば、ドコモの回線にしか接続することが出来ず、ソフトバンクで購入したiPhoneならばソフトバンクの回線にしか接続できないわけです。
こうして、長らくキャリアが顧客を囲い込むための戦略として、「SIMロック」という仕組みが存在していたのです。
iPhoneのSIMロックを解除するメリット
しかし、現在は格安SIMの戦国時代。各社が料金プランなどに特徴を出し、競い合っています。
我々ユーザとしては、SIMロックによって契約する会社を制限されては、選択肢が狭まってしまいます。
「SIMロック解除」することできれば、自由に携帯キャリアを乗り換える事ができ、より安いプラン、より充実したオプションサービスを提供する格安SIM会社に乗り換えることが出来ます。
なお、最近ではSIMフリーiPhoneをAppleが販売しており、こちらを購入すればすでにSIMロックが解除された状態のiPhoneを手に入れる事ができます。しかし、この場合定価で購入することになり、キャリアで2年契約などをして端末を購入する場合に得られるキャッシュバックなどを受けることが出来ません。
ソフトバンク、auのショップで契約したiPhoneは、基本的にはSIMロックがかけられています。よって、そのままでは格安SIMを入れても電波を拾わないと考えたほうが良いでしょう。
iPhoneのSIMロックを解除する方法
まず、多くの格安SIMを提供する会社ではドコモ回線を借り受けて提供していますので、ドコモで購入したiPhoneであれば「SIMロック解除」せずとも、格安SIMを使うことが出来ます。
ソフトバンク/auユーザ向けには、大きく分けて以下の3つの方法があります。
1. ソフトバンク/auなどのキャリアに依頼する
2. ファクトリーアンロック
3. SIM下駄による解除
以下に順にSIMロックを解除する方法を説明していきます。
方法1:ソフトバンク/auなどのキャリアに依頼する
SIMロックによる囲い込みは、総務省からの勧告により2015年5月以降に廃止されています。そのため、2015年5月以降に発売されたデバイスであれば、ソフトバンクショップやauショップに持ち込むことで、SIMロックを解除してもらえます。
2015年5月以降に発売されたデバイスは、iPhone6s以降ですので、例えば以下のデバイスになります。
- iPhone6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone SE
- iPhone7シリーズ
解除手数料はどのキャリアも3000円で、何ヶ月使用したあとでないと解除できないなどの制約はありますが、料金的にもお手頃です。
ソフトバンクやauなどのキャリアによるSIMロック解除は、なによりも確実に解除できるというメリットがあります。
方法2:ファクトリーアンロック
iPhone6以前の端末については、キャリアの公式SIMロック解除を使うことが出来ません。そのため、ややグレーな方法を使ってアンロックする必要があります。
確実な方法として知られるのが「ファクトリーアンロック」です。
キャリアで契約した場合、初めて端末を使用する際にアクティベーションという作業が行われます。これは、正規に購入した端末やSIMカードが正常に動作している場合のみ回線を使用可能にするといった認証ステップですが、この際に指定キャリアの回線以外には接続できないようにSIMロックがかけられます。
「ファクトリーアンロック」では、認証をするサーバの端末設定を変更することでSIMロックを解除してくれるサービスです。
SIMロックの解除はすべて遠隔で出来ますので、ショップに持ち込んだりする必要はありません。
料金も1万円から2万円以上と高額です。
方法3:SIM下駄による解除
よく使われる方法としておすすめなのが、SIM下駄による解除です。
SIM下駄とは、SIMカードの下に特殊な金属基板を置いた状態でSIMカードをiPhoneに挿入すると、SIMロックが解除される仕組みです。
このSIM下駄自体はAmazonで簡単に購入することができ、お手軽です。
以下に私が試したことのある、SIM下駄とそのメリット・デメリットを紹介します。
R-SIMシリーズ
R-SIMシリーズは古くからある有名なSIM下駄です。
古くからあるのでネット上には多くの解説記事などがあり、設定方法などで困ってもすぐに使えることがメリットでしょう。
しかし、古くからあるSIM下駄ゆえに、デメリットが多いのが残念です。
まず、LTEへの接続ができません。3Gでの接続しかできず、回線速度の面では不満に感じることが多いでしょう。
さらに致命的なのが、「圏外病」という有名な症状です。
R-SIMはiPhoneを再起動すると、ほぼ必ず「圏外」から抜け出せなくなります。
この症状を治す確実な方法は、なんとSIMカードをドコモの端末に入れて電波を拾わせたあとに、SIMロックのかかった端末に戻すという作業です。ドコモの端末を持っていたら、そもそもSIMロックの解除など試していないはずです。
このような問題があり、R-SIMの売り上げは落ち続けています。
このところのメジャーなSIM下駄は以下の2つです。
スマートキング、GPPLTEの2つはLTEへの接続にも対応しています。
なにより、「圏外病」の問題が解決されていて、電源が落ちても問題なく電波を拾うことが出来ます。
この2つはニセモノが出回っており、Amazonの正規販売店で購入したほうが良いでしょう。価格の変動も大きいので、2つをチェックして安い方を購入するのが良いでしょう。
おすすめのSIMロック解除方法
さて、「iPhoneのSIMロックを解除するにはどの方法がおすすめか」ですが、キャリアでのSIMロックが解除できるのであれば、そちら一択でしょう。
できな場合は悩ましいですが、費用的な面を考えるとSIM下駄による解除を選択する人が多いでしょう。
現在ではR-SIMにあったような「圏外病」問題も解決されていますし、一度SIM下駄を入れてしまえば、下駄のことは気にせずに通常通り使うことができます。