今年リリースされた神脱獄アプリを一挙まとめてみた!
こんにちは、@__jailbreakersです。2015年もiOS8.xのJailbreakに始まり、iOS9.0.xが脱獄可能になったあとすぐにAppleによって脆弱性が修正されたりと、脱獄コミュニティ自体は成熟しつつも着々と前に進んでいる印象があります。
2009年にブログを始めてからすでに6年が経過していますが、2015年はこれまででもっとも記事がアップできない1年間でした。そんな状況でしたが、iPhone脱獄に関する熱が冷めていたわけではなく、新しいTweakなどは極力試していました。
脱獄でしか実現できなかった機能はiOS7以降、どんどん標準機能として取り込まれた結果、脱獄アプリの立ち位置が微妙になっているという指摘もあります。しかし、今年リリースされた脱獄アプリを見る限り、まだまだ脱獄アプリでしか実現できない機能は多くあるように思えます。
そこで、このエントリーでは、2015年に新たに公開されたTweakの中から特に感動した「神脱獄アプリ」を一挙まとめてみます。
基本的には今年初リリースされたアプリが対象で、今年アップデートされたものなどは入れない方針にしてあります。
目次
- 1 Forcy:3D Touchを昔のデバイスでも実現!
- 2 Andrios:iPhoneにAndroidの素敵機能を追加!
- 3 Cydia Impactor:iTunesなしで入獄状態にする
- 4 igSpeedster:Instagramの複アカを可能に
- 5 Flash:画面左側にライトへのショートカットボタンを表示
- 6 Emoji9:iOS9.1から登場した新しい絵文字を昔のiOSバージョンでも!
- 7 OneHandWizard:iPhoneの片手操作には必須か?
- 8 Auxo Legacy Edition:コントロールセンターをアプリスイッチャーに!
- 9 Motus:キーボード上の3D Touchを以前のデバイスでも実現
- 10 Traverse:3D Touchに任意のアクションを割り当てる
- 11 Multiplexer:高機能マルチタスキングアプリの超新星!
- 12 Alympus:シンプルで便利なアプリスイッチャー
- 13 Mirmir:ウィンドウ表示を可能にする!
- 14 Seng:
- 15 RecordPause:動画再生を一時停止しながら動画をつなぎ合わせる
- 16 さいごに
Forcy:3D Touchを昔のデバイスでも実現!
iPhone6sから導入された3D Touchの機能を古いデバイスでも使えるようにするTweakが「Forcy」です。
iPhone6以前の古いデバイスだと、3D Touchがないので、ディスプレイを強く押し込んでも何も反応しないはずですよね。Forcyを導入すると、画面の長押しがiPhone6sでいうところの「画面を強く押しこむ」と同様の動作になり、3D Touchと同じ挙動をするようになります。
Andrios:iPhoneにAndroidの素敵機能を追加!
iPhoneの操作をAndroid風に変更する脱獄アプリです。このアプリは、まずAppleにはリリースできないでしょうから、脱獄の醍醐味かもしれません。
機能としては、Androidの特徴でもある画面下部のソフトウェアボタンが登場したり、前のアプリに戻るといったAndroid特有のジェスチャが使えるようになります。また、画面上に音楽プレーヤーを常時表示したりと、iPhoneでは実現できないマルチウィンドウ的な機能が実現できます。
個人的には、Andriosを導入すると使いにくくてすぐに削除しましたが、Androidから乗り換えた人にはこちらのUIの方が分かりやすそうです。
Cydia Impactor:iTunesなしで入獄状態にする
脱獄済みのiPhoneを修理に出したいときや、バージョンアップせずにiPhoneを復元したいときに活躍する脱獄アプリです。
本来iPhoneを復元する際にはiTunesを使うしかありませんが、Cydia Impactorを使えば、データの初期化や脱獄状態の解除などが出来ます。しかも、OSのバージョンは維持されるので、新たなiOSバージョンがリリースされたあとでも、バージョンアップせずにiPhoneを復元することが出来ます。
もちろん、Cydia Impactorで入獄状態にしたあと、再度脱獄ツールでJailbreakすることも可能です。
igSpeedster:Instagramの複アカを可能に
今年日本でも流行し始めたInstgram。Twitterとは違って、複数のアカウントを持っている場合の切替が大変です。
igSpeedsterを使えば、Instagramの複アカ管理を簡単に行うことが出来ます。
Flash:画面左側にライトへのショートカットボタンを表示
画面中央部左側にiPhoneのフラッシュライトのオン・オフボタンを常時表示する脱獄アプリです。地味な脱獄アプリですが、フラッシュライトをよく使う方には便利そうです。
Emoji9:iOS9.1から登場した新しい絵文字を昔のiOSバージョンでも!
iOS9.1やiOS9.2では新たな絵文字が多く搭載されることになりました。iOS9.0.1などそれより前のバージョンではこれらの絵文字を使うことが出来ません。
Emoji9をインストールすると、以前のバージョンのOSでも絵文字を使うことが出来るようになります。
OneHandWizard:iPhoneの片手操作には必須か?
今年はiPhone6 plusなどディスプレイサイズの大きなデバイスがリリースされました。そもそも片手操作を想定していないデバイスですが、片手で操作した方はぜひ「OneHandWizard」を試してみてはいかがでしょうか。
OneHandWizardを起動すると、下のように約1/4サイズの画面に縮小され表示されます。これで、左手だけで操作できるようになるわけですね!
ちなみにこの脱獄アプリ、米国の大手脱獄系サイト「iDownloadBlog」でも今年の脱獄アプリ大賞に輝いている優秀なアプリです。画面を縮小して表示するというシンプルですが、Appleの標準機能には決してならなさそうな感じが、いかにも脱獄アプリっぽくて個人的にもお気に入りです。
Auxo Legacy Edition:コントロールセンターをアプリスイッチャーに!
Auxoといえば、iPhoneのマルチタスキング機能を拡張することで有名な脱獄アプリです。2015年に登場した新しい「Auxo Legacy Edition」では、iOS8以降のコントロールセンターをアプリスイッチャーに変えることが出来ます。
コントロールセンターで本来使うことのできる、音楽操作は右側のページ、トグル類は左側のページに有りますので、問題なく使うことが出来ます。
具体的な動作については、以下の動画が参考になると思います。
Motus:キーボード上の3D Touchを以前のデバイスでも実現
iPhone6sから搭載された3D Touchでは、ディスプレイを強く押しこむことで通常のタップとは違う挙動を実現することが出来ます。iPhone6など以前のデバイスでは3D Touchを使うことが出来ませんが、Motusを導入すると、キーボード上での3D Touchを使うことが出来るようになります。
Motusを導入し、キーボード上のキーをスワイプすると、iPhone6sでキーボードを長押しした時と同じ挙動になります。Forcyと並んで、iPhone6sの3D Touchを以前のデバイスでも実現する便利な脱獄アプリが登場しています。
Traverse:3D Touchに任意のアクションを割り当てる
3D Touchによる長押しに「再起動する」「Respringする」など、任意のアクションを割り振ることが出来る脱獄アプリ。
上の画像の例では、Chromeの3D Touchにニュースサイトへジャンプするアクションを割り当てています。このようにお気に入りのサイトにすぐ飛べるようにしておくと便利ですね。
これまでに紹介したForcyなどと組み合わせることで、iPhone6sよりも以前のデバイスでも3D Touchを使えるようになります。これらとTraverseを組み合わせることでいろいろなカスタマイズが出来そうです。
Multiplexer:高機能マルチタスキングアプリの超新星!
マルチタスキングやアプリスイッチャー関連の脱獄アプリは今年もいくつか登場しています。その中でも大注目だったのが、「Miltiplexer」です。
多機能なのでこのエントリーでは詳細を説明しませんが、以下のRedmondPieの動画はよくまとまっていておすすめです。
Alympus:シンプルで便利なアプリスイッチャー
続いて紹介するのもマルチタスキング機能を拡張する脱獄アプリです。
Alympusは標準のマルチタスキングを画像のように3×3カラムで置き換えます。一気に9ウィンドウを見られるのは便利ですね。Multiplexerのように高機能ではないのですが、このようなシンプルな機能で事足りる方が多いのではないでしょうか。
私も最近ではこちらを使っています。
iDownloadBlogの気合の入ったアプリレビューを貼っておきます。
Mirmir:ウィンドウ表示を可能にする!
アプリスイッチャー系のアプリというのは、好みの寄るところが多いので、もう一つだけ今年リリースされた脱獄アプリを紹介しておきます。
Mirmirは画像のように起動中の他のアプリをウィンドウとして表示することが出来る脱獄アプリです。この例では、ホーム画面に動画再生アプリの動画をウィンドウとして表示しています。
Seng:
思い返してみれば、今年はマルチタスキングの年と言ってもいいくらいにたくさんの脱獄アプリが登場していたように思います。
Sengは以下の画像のようにアプリスイッチャーとコントロールセンターを同時に表示することが出来ます。アプリスイッチャー系アプリについては、好みによるところが大きいのでいろいろと試してみるのが良さそうです。
RecordPause:動画再生を一時停止しながら動画をつなぎ合わせる
このところ、Vineなどでは動画を繋ぎあわせて、まるでマジックのような動画を作る方が増えているようです。
脱獄アプリ「RecordPause」を使えば、標準のカメラアプリの撮影を一時停止し、別のシーンの撮影を再開することで、マジック動画を簡単に作れるようになります。
iPhoneの標準カメラアプリだと、動画撮影を停止するとそのままカメラロールに保存されてしまいますが、RecordPauseを使えば一時停止出来るようになります。
使い方などは以下の動画を参考にしてみてはいかがでしょうか。
さいごに
少し長くなってしまいましたが、お好きな脱獄アプリは見つかりましたでしょうか?2015年も一年間お世話になりました。2016年もよろしくお願いします。
@__jailbreakersのフォローもお忘れなく!笑